徳井正樹の「小坂山日記」

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2011年 05月 29日

1年目の家 2便

前便の”素っぴんライフ”を端的に現しているのが、この薪ストーブかもしれない。
建て主が見つけてきた一品はMORSOというデンマークからの一品だ。
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小柄に見えるがこれで重さ150kg。
玄関+居間+食堂+吹抜を通じての2階子供室から寝室まで、
30畳を越える広さをカバーできる(はず)だから、その実力には驚くばかり。

その素養を受け、床と背面壁をこれまでと手法と変えてみた。
床はコンクリート小叩き仕上げ。壁は杉型枠のコンクリート打ち放し。
とかく象徴的に仕掛けるその存在を、右の漆喰壁と合わせ、
敢えて静かなモノトーンで上げてみた。
コストダウンの一巻でもあったこの選択だが、出来上がってみるとなかなか良い。

4月末に引っ越したのだから、ストーブの有り難さを感じるには半年待たねばならないが、
きっと建て主はニヤニヤしながら「その時」を待つのに違いない。

徳井正樹
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by rijim | 2011-05-29 06:32
2011年 05月 27日

一年目の家1

写真は、まだ正式には公開していない家。
竣工まだ一ヶ月。初々しさが写真から伝わるだろうか?
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ここのところ、数年たった建て主さんにお目に掛かることが多く、
その機会を見つけては、
1年目、3年目、5年目〜を迎えた「家」を楽しみにお邪魔している。

その中でもこの建て主さんにはビックリ!
まるで「僕ならこう住まうなぁ〜」と思うような暮らしぶりされていた。
決して物を出さずに、、といった表面的なことでなく、
" 素っぴんを楽しんでいただいている" のがビンビン伝わってくるのだ。

まだこれから外構工事があり、それが出来上がったら見学会を開きたいと思っているが、
それにしても、建て主の素直な暮らしぶりに設計者の心は和む、和む。

つづく

徳井正樹
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by rijim | 2011-05-27 17:59
2011年 05月 08日

甘楽商店に14組

甘楽町のアーティスト作品を販売する「甘楽商店」。
余り公言してはいけないのだが、ここで毎年盛大なBBQパーティーが開かれる。
知る人は知っての通り、ここは新屋根開拓集団「屋根舞台」の小林保さんのご自宅だが、
このBBQ。はじめは多彩な小林さんの友人知人だけの宴席だったらしい。
しかし、前年繰り返すことでその豪快な楽しさが口コミで伝播し、
数年後には当のご本人でも誰が来ているのかが把握できないほどに成長!?
話題は、食道楽、釣り、旅、車、家、交流、犬、自転車、手作り、、と無限に広がり、
言語も、英語、仏語、中国語、韓国語、甘楽語と、それはそれは多彩の一言。
お昼頃から夜半まで、メンバーが入れ替わり立ち替わり、
外の炭焼き卓から居間の薪ストーブ前まで、5〜6箇所で話の輪が広がる。

と、ここまでは毎年の小林BBQなのだが、今年だけはその様相に異変が、、。
というのも、3月11日からまだ2ヶ月足らず、
自粛ではなくとも震災ブルーが世の中に横たわっているのは事実。
そこでBBQまで10日あまりと迫った頃、全員ではないのだが群馬県内を中心に
拙作のクライアント家族へ「甘楽へいかが!」のお誘いを掛けた。
すると、まさか、まさか、、。
なんと14組、40名あまりの建主ご家族が駆けつけてくれた!
それも、新タケノコのおにぎりなど手作り料理や、自慢の一品を持ち寄って。
中には、赤い上り看板を手に、
たこ焼きをその場で作るセットまで持ち込んでくれるクライアントまで!
本当にまさか、、一番ビックリしたのは間違いなく小林さんでなく私だ。
でも、こんな嬉しいイレギュラーは無い。
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楽しい席はむろん夜まで。10時間近い大宴会の幕の頃には記憶も浅く、、。
それにしても遠くは、いわき、東京から。数組のご家族は甘楽に宿を取ってのご参加となった。
「この恩返しは、いずれ必ず」と心に決め、
この大型連休、頭の中は甘楽一色で染まりました。

14組、38名のクライアントご家族のみなさま、本当にお疲れさまでした!
そしてまた、必ず楽しい話題でお目に掛かりましょう!!!

(写真はまだ7〜8組の頃、このあとはまるで映画のシーンのようでした)


徳井正樹
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by rijim | 2011-05-08 08:07
2011年 05月 07日

3年目の春 3便

写真は「堀川堤の家」充実のダイニング回りだ。
3年目便りの最終便では、その全容をご紹介したい。
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先日訪ねた折、来客と一緒に通されたのがこのテーブル。
左手にご夫妻が座り、私は右奥に腰掛けた。
キッチン側には設計当初からリクエストにあった棚が合計5段。
私の直ぐ右脇のそれには絶妙なバランスで小物達が座っている。

複数の作家者の陶器。譜面台に掛けられた木彫の楽譜。
その時の気分に合わせるだろうCDとWaveBose.
雑多な形状の生活用品はアタで丁寧に編まれた籠に収まる。
その一つ一つが決して単なる飾り物でなく、会話を生み出す小道具でもあり、
それら全てが、お二人の暮らしに直結しているところに、
ご機嫌な食事タイムが浮かんでくる。

写真では小さくて見えにくいが、更に奥の棚には集めてきた鋳鉄の鍋。
右の木枠窓の奥には薪が潤沢に積まれ、左の階段にはさりげなく緑が、、、。

帰りがけ、客人がひとこと。
「階段の片隅に座るペア人形、、お二人そっくりに仲いいですね!」

お後がよろしいようで!!

PS:Tさん、貴重なお時間をありがとうございました。
   この冬は拙宅小坂山で炎を囲みませんか?
   特性ピザを道具ごと期待しています!(笑)

徳井正樹
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by rijim | 2011-05-07 08:13
2011年 05月 03日

3年目の春 2便

堀川堤の家が完成したのは、2009年の4月。
建て主ご夫妻は確か竣工時に「いつ頃入れられるかな〜」と仰っていた薪ストーブ。
しかし結局はその冬に間に合うように、いや、やはり待ちきれなくなって?
半年後には実績のある鋳鉄製のストーブが設置された。
そして2シーズン、、、、10月後半から4月の肌寒い頃まで。
この家では一年の半分、このストーブに毎晩炎が入るらしい。

暖を穫るのは勿論だけれど、料理の熱源としても大活躍!
両脇に設置した「シェルフ(温め棚)」でシチューや煮物。それに加え、
普段は薪を焼くべる炉内に専用の炉具を使ってピザまで焼くそうだ。
その使い込んだ調理具からは、焼き上がったピザの食味以上に
手順プロセスがすでに前菜の味わいだろう。
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廻りに目をやれば、大きな黒い寸胴鍋のような代物。
「薪入れ」だとは直ぐに分かるが、 薪の太さ重さに合わせ大中小それぞれに、
必ず両手で持てる取っ手、ここがポイントだ。
自分も薪ストーブ二年生。バケツのようにぶら下げる片手持ちは安定感が悪く、
何度も足の甲に落としたことがある。「薪入れは両手持ち」サスガ!

帰りがけ、庭先に目をやれば、軽トラックが、、。
聞けば、薪運搬の必須戦力として本年度予算で装備とか!
羨ましいの一言に尽きます、ハイ!!

つづく

徳井正樹
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by rijim | 2011-05-03 13:34
2011年 05月 02日

3年目の春

一昨日、機会があって引渡3年目を迎えた「堀川堤の家」を訪ねた。
建主夫妻の暮らしぶりが、この居間に通された瞬間ビンビンと伝わって来る。

目に飛び込んでくるのは、もやは柱や梁では無い。
むしろ、それらは舞台の大道具のようにただの背景でしかない。
主役は勿論建て主ご夫妻だけれど、豊かな暮らしを感じさせてくれるのは、
僅かなスペースや豊かなアイデアが活かされた小物やしつらえだ。
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庭から摘んできた「コデマリ」の一輪挿し。

壁に掛けられた細いワイヤーのオブジェ。

夕べも炎を入れたというストーブ用の薪入れ。

そして、毎晩夕ご飯が並ぶ桜のテーブル。


毎日の暮らしの匂いを伝えてくれる役者たち。
そのどれもが僅かずつ家族の心を柔らかくしてくれているに違いない。
竣工まで設計者の分身だった「堀川堤の家」は、確実にその立ち位置が建て主に入れ替わり、
大きく大きく育っている場に立ち会った一昨日。
図面を描いた者として、言葉にならない満ち足りた時間を過ごさせていただいた。

つづく

徳井正樹
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by rijim | 2011-05-02 15:50