徳井正樹の「小坂山日記」

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2008年 08月 30日

百年の夢、家を棲み継ぐ

北京五輪が隣国の百年の夢と報じられていましたが、
百年という時は家にとっても夢に値する時間かもしれません。

今年、群馬で楽しい仕事を任されました。
十年前に知人から買い受けた家の2度目の大改修。
といっても築115年の養蚕農家です。
建て主は画家、妻と娘が無農薬のケーキとパンを家で焼いています。
とてもユニークで仲のいい3人家族で80坪の内約半分で暮らしてきました。
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「機が熟した」と感じた今回の改修は、ほとんど使ってこなかった2階部分。
百年前、外貨を稼げた唯一の輸出品シルクの母であるお蚕が暮らしていた場所です。
写真はそこに現れた地松の大梁。多分裏山から伐り出したのでしょう。
今度はここがご主人のアトリエになります。

売り主が知人とは言ってもその先代、先々代となれば赤の他人。
百年前の建て主から見てもそれは同じ事。
その赤の他人が魅力を感じて誰かの家を棲み継いでいく。
まさに個人でなく社会の財産の継承。その手助けを仕事として参加する。
楽しい仕事です。

徳井正樹
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by rijim | 2008-08-30 07:53