1 2007年 05月 28日
拙宅から犬の散歩でいける観音山で現場が進行している。 2ヶ月半前、”白化粧”されていたこの山荘住宅は、今「黒化粧」。 左官下地の衣に包まれている。 ![]() 窓枠やドア枠など、いわば輪郭線に当たる部分に棟梁の技が冴えている。 とかく、外壁や屋根など広い面積に関心が奪われがちだが、 この「造作」そして”下地づくり”の善し悪しが、 住宅の質を決めると言えるだろう。その点、 この棟梁の技量は私自身も太刀打ちできないほど高い。 ここからの私の仕事は、8/15に行なわれる「花火大会」が まるで建て主にとって竣工式の余興のように 仰ぎ見られるよう”状況”を整える事だ。 徳井正樹 ▲
by rijim
| 2007-05-28 09:05
2007年 05月 25日
家の年齢は、50歳ぐらいまでは人のそれに近い気がする。 そこからの50年は人の半分で、さらにそこから100年は人の四半分ぐらいか。 人間が100歳なら家は75歳。家が100歳になるには200年掛かる勘定だ。 もちろんこれは私の勝手な計算法だが、まんざらでも無かろう。 人間と同じように、時間が経ってからこそいい味がでてくる、、 そんな家がいい。 ![]() 反抗期はあるかどうかは別としても、これからが伸び盛り、 背負う期待にも応えて行かなければならないのは、人も家も同じである。 ![]() 中学生にしては大分ひねた顔つきにも観えるが、 家の10年など、まさにアッという間に過ぎていく。 徳井正樹 ▲
by rijim
| 2007-05-25 19:02
2007年 05月 14日
屋根瓦を通じての大親友、小林保さんの10年構想の夢が実現した。 500年の歴史を持ちながら昭和中期に事実上消滅した「達磨窯」の復活だ。 約40年前まで全国何処でも、屋根瓦は薪を使い土で築いた窯で焼かれていた。 高度経済成長とともに様々な背景が重なり、燃料は薪から重油、 そしてガスに変わり、窯は土からレンガや鋼製の変遷した。 その経緯は、是非「屋根舞台」のホームページを覗いてほしい。 ![]() とにかく、半世紀近くの間誰も見向きもしなかった瓦の窯を、 小林さんは、業界内部、行政、文化人、そして地域の人たちを巻き込み、 地元甘楽町の丘陵に10年の歳月を掛けて完成させた。 快晴の5/12(土)。その初窯式が盛大に行われ、その挨拶の中で 役人、職人、文化人ともに、小林さんの夢を共有した志が熱く語られた。 甘楽町長はじめ、各界の顔が並ぶ100人を越える祝賀会でも 経済や地位の序列を全く感じさせないその時間に満ちていたものは、 「地域文化への誇りと、その再認識」であったに違いない。 一人の男の夢が本人も想像だにしない広がりに育ち、 そのほんの一旦に協力できた事に感謝せずにはいられない。 徳井正樹 ▲
by rijim
| 2007-05-14 13:36
2007年 05月 08日
今年も「高崎一日、家づくり学校」の季節が来た。 年に一日とは言え、11年もよく続いたものだと自分でも驚くほど、、。 今回で13回。約5〜600人の方々に拙い話を聞いて頂いた。 この場を借りて、「あらためて感謝」である。 そもそもこの取り組み、大上段な表現をお許し戴ければ、 『ひょっとして、あまりにも当たり前の事を、 建て主達は気づいていないのではないか?』 という、私の思い込みから始まった。 それは、在る時は私の誤解であり、在る時は受講生らの頷きでもあった。 一言で申せば、折角、一生一度の大一番の家づくりの中で、 その味わい方とも言える””建て主としての心構え””とでも言えようか。 この日記でこの先を話すと長くなるので割愛させて戴くが、 一日とは言え”自宅全体が教室に変わる”この準備が大変な大仕事なのだ。 我が家では成立前から家族から訴えられ続けている個人情報保護法だが、 それはこの家に生まれた運命と思ってくれと暖かく無視し、 居間を片付け、私の場所だけ特に雑然とした食卓周りを片付け、 ガスコンロ、レンジフード、洗面所、物干、ボイラー室掃除、 と、この辺りまでは常識としても、野外講義の青空教室整備のため、 この時期一斉に葉を落とすモウソウ竹の枯れ葉を掃き清め、 逆に葉を垂直に伸ばすオカメ笹、寒竹、スギナ、コグマ笹らを、 刈り込み+集め+乾かし+燃やしきらなければ、 とても「ベンチにお掛けください」という状況には至らない。 五月連休はいつもこの前仕事で埋まることになる。 まさに半年遅れの大掃除、、まあ効率の良い運動ではあるが。 今年の開校日は、6月3日の日曜日。 11年間ほとんど晴天だったので、今年も何とか降らないで願うばかり。 徳井正樹 ![]() ▲
by rijim
| 2007-05-08 12:31
2007年 05月 02日
もう26年前だから21歳の頃か。 最初に勤めた事務所でトップライトの形状だけを任された住宅のクライアントの紹介で、 築35年のRC住宅のリホームを手掛けている。 当時、住宅を鉄筋で!、とくれば当然それなりのコストが掛かったのだろう。 しかしいざ内部を解体したら昔懐かしい”縁の下”の匂いがする。 つまり床の下はパサパサに乾いた土のままだ。 だからと言って、すぐさまそれがどうのではないのだが、 そこはやはり足元から固めねばと補強の土間スラブを打った。 ![]() これでこれから補強も含め約4ヶ月の工事が始まる機運が一気に高まる。 改修工事は全て現状を把握調整しながらの作業だけに、 工程の組み方の深いノウハウが必要になる。 ![]() リホーム工事の立役者である事は言うまでもない。 徳井正樹 ▲
by rijim
| 2007-05-02 13:13
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