徳井正樹の「小坂山日記」

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2007年 03月 29日

軽井沢2 森の中の上棟

幹周り3mの大木があちこちに林立する敷地に
我々でも手に届く(かもしれない)
小さな山荘が姿を現しはじめた。

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拙宅から車でゴキゲンなタイトコーナーを攻めながら1時間半。
一斉に芽吹く新緑。
猛暑の高崎とは別世界の爽快な真夏。
深い落ち葉を踏んでのアプローチ。
そして真っ白な森の中での長い夜。
(こんな環境にもう一つの棲み処が在ったなら!?)

写真手前の黒い固まりはなんと凍土。
湿潤な寒冷地という軽井沢特有の環境ゆえ
地面から持ち上げたスタイルが、
昨年来出没するイノシシなどの動物避けにもなりそうだ。

竣工まであと3ヶ月余。
ゆっくり、じっくり流れてほしい時間だ。

徳井正樹
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by rijim | 2007-03-29 18:37
2007年 03月 26日

軽井沢

今、軽井沢で小さな別荘の計画が進んでいる。
10年前にお目にかかってご自宅を手掛けさせて頂いたご縁での計画ゆえ、
建物が建ち上がるまでの時間に一番大切な「互いの信頼と理解」が土台に在る。
設計者冥利に尽きる環境が時計の針を留めたり進めたりの足掛け5年。
ドライブがてらオフシーズンの敷地を何度も訪れたり、とても楽しい仕事である。

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写真は3年半前の紅葉の敷地。

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こちらは基礎柱だけが雪面から飛び出したこの冬の現場。

そして今週、この現場が上棟を迎える。
小さな建物だけに土台から棟上げまで一日で建ち上がる予定だ。
その待ち遠しさと言ったら、多分クライアントよりも、、、。
だって、自分でもこんな山荘が欲しいから!

徳井正樹
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by rijim | 2007-03-26 15:28
2007年 03月 16日

白化粧

記録的な暖冬で"白化粧"とは?
窓の無い現場写真をご覧あれ。
建物はこのまま約一月の冬眠に入る。

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上棟から一ヶ月、構造体と屋根工事が終わると次は造作に入る。
造作工事は、間取りに従って窓や扉の枠回りを固め、床、天井、壁への進む。
ただし住宅の場合、例えばドア枠一つとっても、
玄関、勝手口、浴室、寝室が一つづつしか無いので、
まずは現場監督と設計屋が打合わせをしてミリ単位の原寸加工図を作成し、
それを基に一本一本全て異なる寸法加工を事前に下小屋で準備してからでないと
大工さんは現場に入れない。
その期間、約一月かかる訳だ。

そこでこの現場の場合、建物全面に防湿シートで覆うことで、
防塵、防湿を図りながら温室と化す内部で木材の乾燥を進めた。
この判断は現場監督の功績!
斜面なりに埋め土した地盤の落ち着きや床暖房配管の圧力試験などにも
この時間が有効に作用しそうだ。

この監督とは5〜6年で数カ所の現場を一緒にまとめて来た。
その信頼感、一体感は、クライアントの見えないところ、
こんな形で花開いている。

徳井正樹
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by rijim | 2007-03-16 10:02
2007年 03月 14日

板材選定

一年前、雪残る山中に丸太を買い付けにいきました。
樹種はアサダ、ブナ、ヤマザクラ、クリなどなど。
その事はいすれ書こうと思いますが、建て主が自分で決めて来た材木が、
製材、天然+人工乾燥を経て板材を変わり、
ようやくテーブルやカウンターに生まれ変わる「前日」がやってきました。
前日、つまり一枚として同じものが無い中で、
適材適所、何処にどの板を当てはめれば、
最も美しく無駄なく割り振れるかを決める日です。
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実はこれがとてもとても難解なパズル。
組み込まれる先は一ヵ所として同じ寸法が無い中で、
木目、反り加減、割れなどダメージの強弱を巧く噛み合わせながら
それぞれの部位に行きつ戻りつ決めていきます。
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この割り振り、役者が舞台衣装を悩んで決めるのに近いかもしれませんね。

徳井正樹
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by rijim | 2007-03-14 18:08
2007年 03月 11日

確認して前に進む

今週のヒット場面をご紹介します。

写真は、築35年住宅を全面リホームする計画で、
実施図面が完成し、ケンケンガクガくの予算交渉の末、
無事工事契約を迎えるタイミングに、建て主と一緒に工務店を見学した時の一枚です。

誰でもそうですが、目に見えないものにサインをするのは不安です。
そこで私は工事契約前に、
自分の家を、どんな考えを持つ誰が、
どんな準備が出きそうな何処で、
日頃手慣れたどんな素材と使って造ろうとしているのかを
必ずご自身の目で見て頂く事にしています。


工務店の下小屋で乾燥が進む杉の征目板を前に、
社長が「この板で障子を作りましょう!」と持ちかけました。
建て主は『この木でか!』と感慨深げに手で撫でていました。
こんな事に積み重ねが、住み慣れた家を改築してまでも進めて来た計画に
『これで良かったな。』と感じて頂けるのかなと考えています。

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by rijim | 2007-03-11 08:32
2007年 03月 10日

今朝の我が家

トサミズキが半月も早く咲き出しました。

裏山が芽吹く頃が一番いい季節。
少し肌寒い庭で焚き火をしながら一杯頂くのが待ちどうしい限り。

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by rijim | 2007-03-10 10:01
2007年 03月 10日

栗丸太梁 完成

皮をむき8面体になったクリ丸太が、居間の吹き抜けに架かった一例です。


これもアウトレット物ですから節跡があったり、細かい乾燥割れは出てきますが、
むしろそれが私には魅力に映ります。

徳井正樹


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by rijim | 2007-03-10 06:46
2007年 03月 09日

朽ちかけた丸太のはずが、、

アウトレット丸太の行く末をご覧にいれます。
昨日の丸太そのものではないですが、同じ加工を施します。
樹種はクリです。
栗拾いで見かけるクリの木は、横に枝を伸ばし高さはせいぜい4〜5m程度ですが、
今回木から材木に料理させる丸太は、深い森の中で光を求めて真っすぐ上に伸びた
直径50cmを越える大物です。

これをただ四角に製材するのでは、アウトレット物の底力を生み出す事は出来ません。
そこで写真のように8面皮むきに仕上げるとご覧のように板目が浮き上がり、
丸太に近い形を維持する事から無理は製材に起因するねじれや歪みも抑えられます。
こんな材料、材木屋には決して並んでいません。
異端児的な一品物を大胆に料理して、自分の家に組み込む。のが私流です。

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by rijim | 2007-03-09 15:07
2007年 03月 07日

設計職人日記、建ち上げます。

ひょんなきっかけからブログを建ち上げる事になりました。
設計職人の一場面を紹介する週間日記にしたいと考えています。
まずはご当地群馬での報告から、、、

題して「発見、アウトレット丸太」。

素材天国、群馬県!
これは群馬と東京を核に20年、住宅設計に携わって来た設計職人の実感です。
いわゆる自然素材で建てる住宅に使われる素材と言えば、
木材、石、土、瓦、紙、などが思い浮かびますが、
群馬はそのすべてが産出される首都圏では希有な地域です。

しかし、秋田杉、大谷石、京都聚落土、三州瓦、美濃紙など、
誰でも知るブランド素材はほとんど一つもありません。
つまり、2番手素材。でもこれが私には魅力です。
何故かって?、、それはアウトレット感覚で素材調達が出来るからです。


写真は昨日決めて来た栗の丸太。梁に使います。
業者も厄介者がはけたと喜んでいるぐらいですから、
価格は二人で銀座ランチをするよりも安く手に入りました。
今から吹き抜けの居間に掛かる梁が楽しみです。

これは本の一例です。
丸太一本にもミツコシからムジルシまで色々あるので、
素材使いは建築家として楽しいイベントです。

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by rijim | 2007-03-07 12:30