2011年 05月 02日
一昨日、機会があって引渡3年目を迎えた「堀川堤の家」を訪ねた。 建主夫妻の暮らしぶりが、この居間に通された瞬間ビンビンと伝わって来る。 目に飛び込んでくるのは、もやは柱や梁では無い。 むしろ、それらは舞台の大道具のようにただの背景でしかない。 主役は勿論建て主ご夫妻だけれど、豊かな暮らしを感じさせてくれるのは、 僅かなスペースや豊かなアイデアが活かされた小物やしつらえだ。 庭から摘んできた「コデマリ」の一輪挿し。 壁に掛けられた細いワイヤーのオブジェ。 夕べも炎を入れたというストーブ用の薪入れ。 そして、毎晩夕ご飯が並ぶ桜のテーブル。 毎日の暮らしの匂いを伝えてくれる役者たち。 そのどれもが僅かずつ家族の心を柔らかくしてくれているに違いない。 竣工まで設計者の分身だった「堀川堤の家」は、確実にその立ち位置が建て主に入れ替わり、 大きく大きく育っている場に立ち会った一昨日。 図面を描いた者として、言葉にならない満ち足りた時間を過ごさせていただいた。 つづく 徳井正樹
by rijim
| 2011-05-02 15:50
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