徳井正樹の「小坂山日記」

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2011年 03月 01日

伐り出し体験会

春本番を思わせた先週の日曜日、
マイ大黒柱プロジェクトのフィナーレとなる「大黒柱伐りだし体験会」を行った。

参加者は新聞記者を含め8組15名余。
一行は麓の集合場所から5台の車に分乗し、標高1000mの広葉樹林を目指す。
杉の人工樹林帯を抜け、2月の寒波で積もった雪がまだ残る私有地林道を
時速15km程で登ること一時間。漸く「今日の現場」に到着。
この試みの簡単な説明を済ませ、それぞれ脚下を固め、いざフィールドへ。
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当日は快晴。広葉樹だから森の中は陽光が差し込み、思ったほど寒くはない。
一時間目授業は、雪を踏みしめ歩きながらの樹種の解説。
今日の先生は、この森を見続けて55年を数える長老。だが、どう見ても15歳は若い。
記者からの質問にも、樹の名前から昔の用途と今の利用先、そして木としての性格など、
外形さえその違いを見いだせない参加者に対し、その説明はよどみがない。
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森を歩き、違った樹種の大木が見つかる度に繰り返される多彩な木の話しに
参加者は感心するやら、どれがどうだったか混乱するやらだが、
この貴重な体験を皆、少しでも自分の頭に刻もうとしていた。

二時間目は、いよいよ一本目の伐り出し本番。
いざ選ぼうとなると、林業家本人とて、その決断には緊張感が走る。
今回は人を集めての伐り出し体験会。とは言え、
見学のためだけに貴重な樹木を伐るわけにはいかない。
「さあ、何を伐るか!」
雪が残るとはいえすでに2月末。乾燥にも知恵を使わねばならない。
そこで、林業家ご本人の住宅の板材(造作材)を捕るための伐採となる。
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さまざまな樹種から選ばれたのは、私も初耳の名の「アクダラ」だという。
調べてみると「ハリギリ」の別名で、
実は建築でも古来より使われている名では「センノキ」であった。
「栓(セン)」ならば私も20年ほど前から住宅にも組み込んだ樹種。
明るい美しい板目が特徴で、造作材にはぴったりの選定だ。

つづく

徳井正樹
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by rijim | 2011-03-01 17:56


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