2010年 12月 25日
我が家の大黒柱を自分で射止める、の3便。 いよいよ広葉樹の山に入る。 計画的に植林され定期的に管理された杉ヒノキの森と、 ドングリや鳥の土産から生まれた多彩な樹種が覆う広葉樹の山は、 全く、、、、、違う。 中でも、落葉するこの時期、頂点に達する違いは「森の明るさ」だろう。 しかし今回。針葉樹と広葉樹、一日で両方の伐採に立ち会った私が感じたのは、 針葉樹伐採は「漁業」、広葉樹のそれは「狩猟」と言う印象だ。 ”底引き網”的に「面」で伐採していく60年生の杉。 一方、獲物を定め”銃口一発”で仕留めていた「一本モノ」樹齢70年の栗。 どちらも真剣勝負に違いないが、狙いを定める緊張感は大きく異なる。 直接の理由は明快だろう。 樹形がほぼ一定の針葉樹は、材料としてしての”ツブシ”が効く。 しかし、定尺の3m〜4mが何本とれるか、曲がりや枝折れによる腐植は無いか、、など、 広葉樹を余すこと使い切るには経験と読みが欠かせない。 でも、これはいわばプロの話。 この日、素人である我々が感じた違いは、合理性や経済性からくるものでなく、 「生命力」や「包容力」。存在感や”託せる相手”といった、 家族を守る家づくりに直結する触覚が振るえたからに違いない。 こんな事を感じながら山を歩き、名実ともに我が家の大黒柱を探す体験。 次回は、伐り出された広葉樹たちの内面を紹介しようか。 徳井正樹
by rijim
| 2010-12-25 09:47
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